テス師「それより、私に何か訊きたいことがあるんじゃなくって?」
モーギン「お見通しですか」
僕は本部の最下層で見た「イラミ鏡」のことをテス師に話した 僕を呼ぶ不思議な声のことも…
テス師「そう、あなたもあの鏡を見たのね」
テス師「あの鏡が見せたのは、これから起こるかも知れない『未来』のひとつ」
テス師「その『未来』を受け入れるかどうかはあなた次第」
「未来」は 確定しているわけではない
もし それを 選ばなかったとしたら
また 別の「未来」が 用意されるだけのこと
ツカサ「モーギン先輩、ここにいたんですか」
ツカサ「夕飯まだでしょう? 早く食堂に行かないと食いっぱぐれますよ」
モーギン「ああ、ありがとう」
あなたも いつか その「声」に呼ばれて
ここを 出ていってしまうのかも 知れない
かつて 私が呼ぶ声に 導かれて
あなたが この「魔法の国」に たどり着いたように
その時が 来たら たぶん 私は あなたを 止めはしないだろう
あなたの「未来」は あなた自身が 選び取るものなのだから
あなたは 私を 知らない
私も あなたを 知らない
でも 私は なぜか 知っている
いつか 遠い時の はざまで
私たちは きっと 出逢えるだろう
だから
待っていて その時まで
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